9月28日に大阪国際会議場に朴普熙総裁をお迎えして、「文鮮明総裁の生涯と新しい日韓関係」をテーマとした講演会(主催:朴普熙博士関西講演会2013実行委員会、UPF-Japan)が開催され、大成功を収めました。
27日夕刻に到着された時の朴総裁は、お体の調子がよろしくなく、歓迎の夕食会もキャンセルして、ホテルの部屋でお粥だけを召し上がられるような状態でした。朴総裁ご本人も、今回の日本の講演をやり遂げることができるだろうかという不安があった、と後に語られるほどの体調でした。
今回の講演会開催が決まったのは9月初旬で、現場としても準備期間が2週間あまりしかない状況でしたが、結果的には約2700名入る会場をほぼ埋め尽くす大盛況となりました。国会議員、地方議員、学者、宗教家をはじめとする大きな社会的影響力を持つ有識者が多数参加しほか、朴総裁は在日同胞の間でも有名であり、「是非お話を聞きたい」と、多くの在日同胞の方々が集まりました。
初めに主催者を代表して、徳野英治会長が挨拶し、「朴総裁以上に文鮮明総裁の生涯を証しできる人物はいない」と紹介しました。宋龍天総会長は「歓迎の辞」を担当しましたが、「現在の韓日関係は大変冷え込んでおり、それは北東アジアの平和と安定、韓半島の南北統一にとって好ましい状況ではないため、今日の講演会は、共存と共栄を土台とした新しい韓日関係を模索していく上で誠に時宜を得たものである」と語りました。
朴総裁の講演の内容は、フレーザー委員会との戦い、レーガン大統領当選の背景、ワシントン・タイムズの創刊、SDI構想の支援など、米国における活動を中心に、冷戦終結の立役者であるお父様の業績を証しした内容に続いて、ゴルバチョフ大統領、金日成主席との会談に至るまで、お父様の側近として共に歩まれた朴総裁でなければ語りえない「歴史の秘話」でありました。
最後に日韓関係の問題に触れられ、自ら日本民族に対する尊敬と愛を吐露することによって模範を示しつつ、両国が互いの弱みを探し出して攻撃することに力を費やすのではなく、相互によい部分を見つけだし、賞賛し、協調しあうべきであると訴えました。朴総裁のメッセージはお父様の真の愛の精神に基づいて日韓関係の修復を訴えるものであり、聴衆の心を打ちました。
参加した某市議会議は、「本日は本当に感動して胸が一杯になりました。今回初めて縁を頂き、この会に参加させて頂きましたが、驚くことばかりで時間はあっという間に過ぎていきました。このような講演会に参加できたことを感謝致します」と感想を述べました。ある高位の仏教僧侶は、「講演はとても素晴らしく感動いたしました。話の中で朴先生はご自分を証すことなく、ただひたすら文先生を証されて話をされておられました。大体常として必ず自身の自慢話が入るものですが、それがありませんでした。そのただひたすら文先生を証されようとする師弟関係が素晴らしいと思います」と感想を述べられました。
このように、初めて参加した外部の有識者にも明らかに分かるほどに、朴総裁の講演は徹底的に自分をなくし、ひたすら真のお父様を証することに集中した内容でした。その無私の精神に霊界のお父様が喜ばれ、共にいてくださるのを感じたと、宋龍天総会長が大会終了後に語られました。語っておられるのは朴総裁なのですが、その中に真のお父様が入って語っておられるように感じたというのです。朴総裁ご自身も、それまで体調が優れなかったにもかかわらず、壇上に立って語り始めるやいなや、力が湧いてきたと証しておられます。その意味で今回の講演会は、真のお父様のご臨在のなかで行われた恵み多き講演会でした。
投稿者:魚谷俊輔(UPF-Japan事務次長)
コメント