人本主義の超克と文鮮明師 ~日本が真に再生していく保守の王道~

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 「思想新聞」(2012年12月15日号)に掲載された外交評論家の井上茂信氏によるオピニオン『人本主義の超克と文鮮明師』を抜粋してご紹介します。 

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 現代は科学万能の時代だが、科学では「花はなぜ美しいのか」は分からない。科学で要素を分析することはできるが、「美しい」と感じるのは、右脳の直観による。それが人間の幸福感の基本になっている。(中略)現代の西洋社会の問題は、左脳の論理が右脳の倫理まで支配しようとする点にある。

(中略)

 正しい政治を行うには善悪の基準がはっきりしていないといけない。ところが、善悪の基準を人間に求めると価値多元論に陥ってしまう。人間を超えた絶対的な価値基準を教えて来たのが宗教だ。(中略)政教分離の規定は、個々の教会からの分離であり、宗教そのものからの分離ではない。むしろ宗教的な伝統に基づくことで正しい政治が行われるというのが民主国家の常識である。

(中略)

 神は一つの民族や宗教、宗派に偏るような存在ではあり得ない。文師が自身の展開する運動を総称して「統一運動」と名付けた意味を再考し、諸宗教が共存する道を探求するとともに、宗教的伝統に基づく政治が行われるようにすることが、私たちに残された課題だと思う。それは、日本が真に再生していく保守の王道でもある。 

外交評論家・井上茂信氏

 

人本主義の超克と文鮮明師(2012年12月1日号の抜粋)

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