神主義は父母を中心とした兄弟主義

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二月二十四日、誰もが耳を疑った、ロシア軍によるウクライナ侵略が開始されました。国民、兵士の増え続ける犠牲、歴史的遺跡や建造物の破壊、そして国内外で一千万人を超える避難民の群れ……。目を覆いたくなる光景が、ウェブメディアやテレビ、新聞、SNSを通して、一瞬で地球を駆け巡りました。
何のための侵略なのか? どこに正義があるのか? 何のために隣人に銃口を向けるのか? 意味も分からず戦場に立つロシア軍兵士たちの中には、戦意を喪失し投降する者たちもいます。
一方、愛する家族と祖国のために、防衛に立ち上がるウクライナ軍と国民たち。ロシアの暴挙に対する世界の怒りと激励を背に、初めて武器を手にする義勇兵たちは、緊張に震えるその手を押さえながら、一瞬も気を緩めることができない戦場へと向かっていきます。
ロシア軍によるウクライナ侵略は、地政学的に見れば東側陣営と西側陣営の対立構造、思想的に見れば共産主義陣営と自由主義陣営の対立構造として取り上げられがちです。また宗教的対立の背景も指摘されます。
しかし、真のお母様は全く別の次元から見詰めておられます。

全ての課題解決の鍵は父母の心情

先の韓半島平和サミットの祝勝会で、真のお母様は次のようなメッセージを語られました。
「本来の宇宙の主人、この地球の主人は天の父母様(神様)であるのに、堕落した人類は天の父母様が分からず、『自らの所有だ』と言って国境線をつくりました。今日、強大国と言われる国々で、特に天を知らず宗教に反対する国が、ロシアと中国です。これらの国の前に、キリスト教文化圏が出発したヨーロッパ大陸の全ての国々は立ち上がらなければなりません。
天の父母様の子女になる道は、真の父母を受け入れて、天の父母様の懐に兄弟として一緒に行く道しかありません。
……ヨーロッパが一つになって、問題になっている、天を知らない二つの強大国を教育して、弟として立て、天の父母様の前に連れてきてください」(2月15日、韓国)
神様の復帰摂理のアベル圏として、キリスト教史の主役に立ってきた欧州を「兄」と表現され、神を否定し、サタン側の結実として共産主義思想を掲げる大国を「弟」と表現されています。
真のお母様は、人類の真の父母です。まだ使命を果たし切っていない欧州の民も、まだ真の父母の愛を知らず、神を否定し続ける国家群の民も、父母の心情に立てば、共にいとしい子女です。共に懐に帰ってきてほしい子供たちなのです。
真の母の心情から見たとき、ロシアの蛮行は、天の父母様を知らず、真の父母の愛を知らないがゆえの愚かな行為であり、真の父母を知らないままに死にゆく多くの兵士や両国民の叫びは、父母の心情の痛みでしかありません。
全ての課題解決の鍵は父母の心情にあるのであり、天の父母様の創造の心情の中にあるのです。それが神主義であり、父母主義なのです。父母主義は、共産主義をも凌駕する愛の力を持っています。
先の韓半島平和サミットにおいて、多くのトップリーダーが「神」の必要性を説き、「共生・共栄・共義」の考えを口にしました。神主義の結実の時が近づいていることとともに、人類の母、平和の母の絶大なる存在感を強く感じさせられた瞬間でした。

神主義が目指す共生・共栄・共義主義社会

『原理講論』には、サタン側の再臨主型の人物「スターリン」が共産主義世界を築いたのは、イエス様が再臨されて共生・共栄・共義主義の世界を建設するときになったのを見せてくれたものであるとの趣旨の内容が記されています。正に、再臨主として立たれた真の父母様を中心として、今、人類一家族世界の理想を実現すべき摂理の峠を越えようとしているのです。
峠の向こうには、共生・共栄・共義主義の性格を帯びた、統一された家族主義的共同生活(共同経済・共同管理・共同倫理が統一された生活)の世界が展開することになります。それが神主義の目指す理想社会であり、父母主義の終着駅でもあります。
真のお母様は、韓半島平和サミットでこのように語られました。
「私は真の父母として、南と北の民たちに願います。私と一つとなり、南と北が兄弟となる位置において、真正なる韓半島統一が成され、世界の全ての人類が天の父母様の息子、娘として生きる平和統一世界が私たちの時代に成されるのです」(2月13日、韓国)
神統一韓国安着に向かい、神日本も、母の国として黄金期にふさわしい精誠をお捧げしてまいりましょう!

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