韓国の「世界日報」で2月24日に掲載された、世界平和統一家庭連合(統一教会)李ヨハネ牧師へのインタビュー記事を2度に分けてご紹介します。
「聖職者は、教会の信者に仕えることが出来なければ…
儀式だけでは変化させられない」
家庭連合の最初の100歳の聖職者である李ヨハネ牧師
1954年、文鮮明(1920~2012)総裁が創立した世界平和統一家庭連合(別名 統一教会)は、今年61周年と歴史が浅いが、その短い歳月に世界的に根付いた唯一の宗教で知られている。家庭連合にも、今年100歳を迎える牧会者が誕生した。主人公は李ヨハネ元老牧師である。彼は統一神学校(鮮文大前身)初代学長を務め、ヤン・チャンシク天宙平和連合(UPF)議長、ファン・ソンジョ鮮文総長、ヨン・チョンシクUPFアジア会長など数多くの牧会者を育て上げ、今も世界巡回師の職を持って宣教の先頭に立っている現役である。1952年統一教会に入信した最初の男性信徒であり、当時としては唯一の神学校出身である。文総裁が統一教の教義である「原理原本」を執筆する際に監修を委ねたほどだ。彼は胸に心臓ペースメーカーをつけて過ごすこと以外には顔にしても、記憶力にしても40~50代に負けない。記者の質問の意図を的確に見抜き回答しており、今でも月に15回ほど全国の教会を巡回して信者の相談に応じる。99歳だった昨年10月にも飛行機に乗って台湾を巡回した。この牧師が籍を置いた京畿道城南市盆唐ヤダプドン家庭連合盆唐教会(担任牧師ソン・ジョンイク)で彼に会って家庭連合の思想的力と宗教、家庭、北朝鮮問題、人類の未来などについて話を聞いた。
―家庭連合入信の動機を聞かせて下さい。
東京の東亜神学校に通っていた頃、神社参拝を拒否したという理由で退学させられて、1945年に帰国して咸鏡道沿岸で伝道師生活をしていた時、文鮮明先生(当時は先生と呼ぶ)の噂を聞いた。1940~50年代に私たちの社会には、メシヤの韓国再臨思想が蔓延していた。文先生もその中の一人であった。空中再臨だと理解しているので、韓国再臨を受け入れるのは容易ではなかった。ところが、文先生とされる方が夢に現れて、一人の女性が忽然と訪ねて来て文先生を証し「3日後に二重の虹が浮かべば、私の言葉が真実であると思いなさい」と言って去った。実際の空に浮いた虹を見ては驚いて、その足で釜山に行き文先生を初めて訪ねた。私が忘れることができないように私をじっと見つめる姿に圧倒された。
―文総裁をどのように感じ、どのような点に惹かれたのか。
まず人を見た時に、相手の家系までも見抜くことが格別だ。私も神学を勉強したが、昔も今も多くの神学者たちが旧約と新約の連携性をよく知らない。新約は最高だと思うが、ここでは、旧約は、「道徳的尊いお話」程度にしか理解しない。神学校の時、私たちを指導した渡辺ジェンタ教授も有名な旧約専攻学者だったが、「旧約は聖書ではない」と述べた。これは大きな矛盾である。ところが、文先生が新・旧約を接続して、神の人類復帰の歴史を説明されるのだが、頭が明るくなるのを感じた。
―文総裁の特別な成果を挙げるならば。
歴史上初めて、神と人間の関係を「親と子の関係」と究明し、その関係を回復させた点である。キリスト教会の皆が「死んで天国に行く」と叫ぶ時、あの方はこの地で悪なる世をなくし良い世界を作る、いわば「復帰摂理」に孤軍奮闘した。この間、プロテスタント牧師たちの中でたまに文先生と同じような主張を広げる人々がいる。歴史が過ぎれば文先生の業績がさらに鮮明にあらわれるだろう。(後編につづく)
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[…] 100歳を迎える統一教会牧師へのインタビュー(前編) […]