SEGYE.com | 入力2014-08-01 21:08:38
文明史的な視線で、文鮮明総裁の思想·足跡再評価
メシアはもう来ない/パク·ジョンジン著/未来文化社/ 1万5000ウォン
「私の名前三文字のみ言っても、世界がワイワイうるさくなる世界の問題人物です。お金も名誉も貪ることもせずにただ平和だけを話し、生きて来ただけなのに、世界は私の名前と前に多くの別名を加え拒否して石を投げました。」
世界平和統一家庭連合の創設者の文鮮明総裁が自叙伝「平和を愛する世界人として」(2009)の冒頭でした告白である。彼を「異端」と指摘して迫害した国内のキリスト教と生涯に渡って経験した不和を実感できるように表現したものである。文総裁を不穏視して人類の平和に捧げた功績まで無視しようとするいくつかのクリスチャンの態度は果たして穏当だったのか。
本は来る8月12日には、聖和(聖和·他界)2周年となる文総裁の思想を一目瞭然に再解釈して示す。文化人類学者である著者は、1950年代の世界の辺境に過ぎなかった韓国で誕生した家庭連合が今日194カ国に伝道本部を置く「世界宗教」へと発展することができた背景を文明史の観点から考察する。
文総裁は、キリスト教の伝統が非常に強い家庭で成長したことは広く知られている話だ。彼は子供の頃、プロテスタントの牧師である祖父の教えを受け、教会にも熱心に通った。しかし、特定の宗教の垣根の中に留まるには文総裁の「器」があまりにも大きかった。彼は、キリスト教はもちろん、他の多くの宗教と韓国伝統思想まで凌駕した。
今日家庭連合が大きな成功を収めた理由について著者は「キリスト教と韓国の伝統思想が融合することにより、土着化を達成し、ひいては世界の宗教に変身することができた」と評価する。このように、家庭連合の中核は、キリスト教の韓国伝統思想を加味した点である。したがって、最近の世界をさらう韓流の元祖が文総裁という主張は決して空言ではない。今までの国内のキリスト教界が家庭連合を受け入れないのは、当社独自の伝統を敬遠して、ただ西洋から入ってき思想と理論だけ崇めたい「事大主義」の発露にすぎないと著者の分析は鋭い。
本のタイトルはかなり挑発的である。一部には「最終的には文総裁本人がメシアであることを意味しないか」と目障りな反応を見せるか分からない。長い間、文総裁の思想を研究した著者が本当に伝えたいメッセージはこれである。 「メシアを待たず、あなたがメシアになれ。」
キム·テフン記者af103@segye.com
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