第16回全国中和文化祭 東日本大会ルポ

昨年2012年11月18日に開催された「第16回全国中和文化祭東日本大会」に参加したルポ記事が寄せられてきましたので代理アップします。記者は suzusada さんです。


中和文化祭東日本大会エンターテイメント部門 中和文化祭東日本大会エンターテイメント部門

中和文化祭東日本大会エンターテイメント部門 中和文化祭東日本大会エンターテイメント部門

中和文化祭東日本大会エンターテイメント部門 中和文化祭東日本大会エンターテイメント部門

中和文化祭東日本大会エンターテイメント部門

2012年11月18日、今日は「第16回全国中和文化祭東日本大会」の開催日だ。

東日本大会会場となったみかぼみらい館当初、東日本大会の会場は前橋あたりだと聞いていた。それならばJR一本で行けるだろうから楽勝だとタカをくくっていたところが、会場は群馬県藤岡市にある「みかぼみらい館」。会場のある群馬藤岡駅は埼玉から行ける距離だが結構遠い。

朝早く家を出て、JRと私鉄を乗り継いで、駅前の市内循環バス「めぐるん」に乗って、会場に着いたのはもう午前11時になっていた。

エンターテイメントのリハーサルをする学生たち建物周辺の芝生の上では、出場する各校がエンターテイメントの最後の調整をしていた。全国の中高生たちが取り組んでいる中和文化祭だが、知らない人のために説明すると、中和文化祭でのエンターテイメントとは、歌や踊りや劇などで構成される団体パフォーマンスのことである。各校の持ち時間は10分。その中でメッセージ性を含んだ様々なパフォーマンスが展開される。

中庭の窓ガラスに姿を映して練習する学生たちを見ながら、正面玄関を入って受付に向かった。受付では女子学生がプログラムを渡しながら「どちらからお越しですか」と爽やかに聞いてきた。埼玉から来たことを告げて、「メインホールはまだ準備中ですね。何時から始まりますか?」と聞くと、「別の会場でスピーチと原理講義が今始まったところです。よろしければそちらにご案内しますよ!」と元気に答えてきた。

エンターテイメントの発表が行われるメインホールは、舞台照明等の設営がすむと、すぐにリハーサルが行われる。本番は午後2時からだ。それまでにスピーチ部門と原理講義部門が先んじて始まっていたのだ。

中和文化祭東日本大会スピーチ部門案内してもらった会場は、メインホールの向かい側にある小ホールだった。私が小ホールに入った時には2人目の発表者がスピーチをしているところだった。60席ほどのパイプ椅子が並べられて、その後ろは立ち見席になっていた。満席プラス立ち見の人が50人ほど、合計110人ほどの中高生と親御さんたちがじっと聞いていた。

発表者の力強く、そして時には神様の愛を実感して胸が張り裂けそうな繊細な思いを言葉に乗せる発表者。カメラのシャッター音やズームレンズの動く音すらも周りに聞こえてしまうくらいにしんと静まり返っていた。

今年のスピーチのテーマは「勝利」だ。これは、誰かを負かして勝利したということではない。自分が行動することで周りを刺激して、本人だけでなく周りの人をもワンランク引き上げてしまうという勝利感を発表することだ。

第2地区福島教区の高校2年・加藤さんは、一年前は教会にすら来ていなかった姉妹だったが、自分から自発的にJr.STF選抜(*1)に挑戦した話をした。
Jr.STF選抜に出て合格をもらい、Green修(*2)に出て神様の心情を感じた。そして、家族のために何かできる事をなそうと考えるようになった。それを続けていくと・・・明るい家庭に変わったし、自分も早起きができるようになった。そして学校の友も親友と言える関係になったと勝利感を証していた。

(*1)Jr.STF選抜は、二世の成和学生、中高生が、チャレンジする教育プログラムのことで、統一原理の筆記、論述、面接、体力意志におよぶ各試験が課せられるもの。体力意志試験の基本は、年によって変動もあるが、18キロ(高校男子)・15キロ(高校女子/中学男子)・14キロ(中学女子)の持久走試験が課せられ、強い意志が貫けるか試される。
(*2)Green修は、Jr.STF選抜を合格したメンバーが参加できる修練会。原理・み言教育のほか、実践活動や克己訓練から構成される。

第4地区新潟教区の高校2年・小山さんは、修練会の案内が来るといつも悩んでいた。
部活を取るか、教会を取るか、いつも二者択一の選択を迫られていた。父に相談すると「お前はチャレンジャーなんだからな」と言われてハッと気づかされた。そして県大会前の部活の練習を休んでJr.STF選抜を選択した。修練会を終えてから部活・陸上部の県大会の練習に参加した。すると何事にも真剣に取り組む彼女の姿勢に部活の友人たちが刺激され、県大会にも参加できるようになったのだという。

私事で恥ずかしいが、本来「あるべき証」として聞きたかった証に涙が流れるくらいに感動した。
二者択一のAll or Nothing ではなくて、神様を優先することで生活も行動も変わり、部活の練習にかける心も強くなるので、成果が上がる! 必然的に部活でも活躍するようになった。神様を優先することですべてがよくなる! その通りの証であった。

5人の発表者のスピーチが終わって、審査員代表・今井氏が総評を語られたので、一部分だがそのコメントを載せておく。

「勝利というテーマ。勝ち取った結果を発表するものであり、夢を語るのとは違う。真のお母様は『言葉だけで死生決断してもだめ。勝ち取る結果を残さなければならない』と言われた。これからも二世は希望の実体となれ。」

スピーチ部門発表は11時55分に終了した。

中和文化祭東日本大会原理講義部門次に原理講義部門の発表が、同じ小ホールで12時10分から始まった。原理講義の発表は、通常の修練会で行われる講義とは少し違う。まず時間が違う。発表時間は10分間という短い時間で原理講論の一つの節を講義し、そのまとめに神様の思いを伝えると同時に発表者自身の思いも発表するのだ。

東日本大会に勝ち進んできた勝者は、教区大会(教区大会の前に予選もあったであろう)、そして地区大会を勝ち抜いて、さらに時間においても今日この東日本大会までの期間に何度も何度も練習して来ている。

そのためであろう、原理講義部門では6名の発表者がいたが、どれも甲乙つけがたいほどに実力が伯仲していた。そして不思議なことだが、原理講論を何度も読み、また原理講義を何度も聞いていても、その度に気づかされることがあることだ。

創造目的を講義してくれた第4地区栃木教区の高校2年・田口くん。神の第二祝福の「個性完成した夫婦から生まれる子女は『神の善の対象』となる」という言葉に、私たち祝福家庭の二世は、全てみんな神様の善の対象であったんだ。頭ではわかっていたが、田口くんの情熱ある講義を聞いて、改めて心でそうだったと気づかされた。

原理講義部門の総評は、本山・家庭教育局成和学生部長が「原理講義の動機は、立派な講師になるためではなく、人を生かしたい、神を伝えたい、である」と語られて、13時30分に終了した。

さあ次は、待ちに待ったメインイベントのエンターテイメントの発表が始まる。エンターテイメントは14:00からと言われ、小ホールにいた観客は全員メインホールに移動した。本来この時間に昼食をとるように群馬藤岡駅前で買い物をする予定でいた。ところが群馬藤岡駅前にはコンビニもお菓子を売っているお店も見当たらなかったのだ。空腹を満たすのは会場にある自動販売機の缶コーヒーを飲むしかなかった。

さて、エンターテイメント部門は、6つの地区から7チーム出て勝敗を決する。出場チームの人数とジャンルは、文末の別記を参照して欲しいが、7つの出し物すべてが圧巻だった。出場者が100名のところでは舞台すべてが人で埋め尽くされた。さらにそれぞれの劇の手法も、回想シーンがあったり、劇の中で過去にタイムスリップしたりと様々で、よく考えたと感嘆させられた。

最後に、今大会の総評は堀・家庭教育局副局長が語られた。
「どんな希望も持ち続けることが大事だ。真の御家庭に直接お見せするぞ!と始めた中和文化祭だった。そして今年、16年目にしてそれが実現することになった。文孝進様の令夫人文妍娥(ヨナ)様をお迎えすることができました。」

話をされる文妍娥様そして、文妍娥様のお話の時は、堀・副局長が日本語に通訳してさった。
時間にしたら、10分か15分程度の言葉であったが、真のお母様の代わりに日本に来られたこと、そして、たくさんの日本の二世たちを見て来なさいと真のお母様が言われたことをお話された。そして、オモニムのみ言ですよと以下のみ言を伝えてくださった。

「感謝する生活をしてください」
「みなさんを愛しています。そして信じています。」
「感謝の心があれば謙遜になる。謙遜であれば、神の前での姿が正されます。」

東日本大会のすべての発表が終わったのは午後6時を回っていた。市内巡回バス「めぐるん」は、既に営業終了していた。みかぼみらい館から約30分歩いて群馬藤岡駅に到着。長い一日が終わった。

最後に、教区大会や東日本大会で毎回必ず言われる言葉が、「たった1000人、あるいは1500人クラスのホールで行うのが残念でならない」「もっとたくさんの人に見てもらいたい」という言葉だ。今年もまた同じ言葉が出てきた。そうであるならば、このような芸術作品を短期間で組み立てることができる力を一過性に終わらせてしまうのではなく、積み立てて将来に実体を残せる計画も必要かと思った。

written by suzusada


統一教会公式サイトにも同大会の記事が載っているが、審査結果で表彰された順位と、表彰はされなかったものの健闘した出場者の一覧をかかげておく。

<審査結果で表彰された順位と出場者一覧>

◆スピーチ部門 ※三位以下は出場順。名字のみ掲載。
テーマ「勝利」(個人、家庭、教会、学校、社会での勝利体験)
優 勝:第4地区 小山莉奈さん(新潟)「勝利に向かって」
準優勝:第3地区 安西晶世さん(南千葉)「一番大切なこと」
第三位:第5地区 金娥蘭さん(南東京) 「国を越えて」

    第6地区 木村くん(西神奈川)「家庭から」
    第2地区 加藤さん(福島)「小さい勝利から」

◆原理講義部門 ※三位以下は出場順。名字のみ掲載。
テーマ「希望」
優 勝:第2地区 加藤暁彬くん(宮城)「神が人間始祖の堕落行為に干渉し給わなかった理由」
準優勝:第5地区 井原沙弥香さん(西東京)「人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界」
第三位:第3地区 村田都佳さん(南千葉) 「創造目的を完成した人間の価値」

    第1地区 手塚さん(北海道)「サタン屈服の典型路程」
    第4地区 田口くん(栃木)「創造目的」
    第6地区 佐々木さん(西神奈川)「堕落の動機と経路」

◆エンターテイメント部門 ※三位以下は出場順。
優 勝:第5地区 南東京教区
   「How Great is our チャンプモニム」コーラス・ワーシップダンス130名
準優勝:第6地区 東神奈川教区「千の風になって」劇・ダンス40名
第三位:第4地区 群馬教区  「海洋未来都市」劇・ダンス40名

    第1地区 北海道教区 「栄光在天」マスゲーム30名
    第3地区 南千葉教区 「王の戴冠」サイレント劇100名
    第2地区 宮城教区  「南北統一」劇・ダンス54名
    第5地区 西北東京教区「神様に捧げる“夢”」劇65名


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