真のお母様が願われる天寶家庭勝利に向かい、全身全霊を注ぎましょう

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二〇二一年十二月七日、東京都新宿区のホテルで「世界平和統一家庭連合創立六十二周年記念式典」が行われました(18ページにリポート)。記念メッセージに立った天の父母様聖会の方相逸・神日本大陸会長は、摂理の進展を急がれる真のお母様のごようすを証ししながら、日本の全ての祝福家庭が天寶家庭を勝利できるように訴えました。(文責・編集部)

真の父母様の北朝鮮訪問30周年に思いをはせ、記念式典を迎える

内外の貴賓、平和大使の皆様、本日は、世界平和統一家庭連合の創立六十二周年を祝う記念式典に参加してくださり、本当にありがとうございます。また、先輩家庭の皆様、全国の地区会長、教区長、教会長、婦人代表の皆様、インターネットを通して参加している台湾の指導者の皆様、おめでとうございます。
初めに、この貴い式典を開催できるように導いてくださった天の父母様(神様)と真の父母様に熱い感謝の拍手をお捧げしましょう。そして、六十年余りの間、天の父母様と真の父母様に侍り、み旨の道に従って雄々しく歩んでこられた先輩家庭の皆様に、感謝を込めて大きな拍手をお願いします。
きょうは、十二月七日です。三十年前のこの日、真の父母様は北朝鮮訪問を終え、出国されました。真の父母様は北朝鮮に一週間ほど滞在し、出国の前日に金日成主席と歴史的な会談をされたのです。当時、このニュースは家庭連合にとどまらず、世界中を駆け巡りました。
一昨日(2021年12月5日)、韓国・清心平和ワールドセンターに真のお母様をお迎えして、「神統一韓国のための救国救世祈祷会」が行われました。真の父母様の北朝鮮訪問三十周年を記念したこの祈祷会には、世界中の多くの宗教指導者がオンラインで参加し、会場で歓迎の辞に立った米国のポーラ・ホワイト牧師(トランプ大統領のもとで宗教特別顧問を歴任)が感動的なメッセージを語りました。
真の父母様は、北朝鮮訪問のために、いかなる精誠条件を立てて、金日成主席と会談されたのでしょうか。北朝鮮は神様の存在を否定する国です。真の父母様は、神様の恨となったこの国を解放するために、ひたすら祈りながら、その日をお迎えになったのです。もう一度、真の父母様に大きな拍手を送りましょう。

ハワイで深刻な祈りを捧げながら時を待たれた真のお父様

私はこのことで、一度、鄭元周・総裁秘書室長に尋ねてみたことがあります。その内容を紹介します。
真の父母様は北朝鮮を訪ねる前、米国のハワイに滞在されました。真のお父様が突然、「ハワイに行く」とおっしゃり、鄭元周室長に荷物を準備するように指示されたそうです。ハワイは暑いですから、涼しい服を準備しようとすると、お父様は「冬服を準備するように」とおっしゃったそうです。しかし、その理由は語られませんでした。厚手の冬服をたくさん詰め込んだため、トランクの数は、夏の旅行に必要なものの何倍にもなったそうです。
ハワイ滞在中も、鄭元周室長は何度か、真のお父様に荷物のことを尋ねたようですが、お父様は何もおっしゃいませんでした。
そして十日ほど過ぎた頃、真のお父様は、「すぐ荷物を整えて空港に行こう。これから中国に行く」と告げられました。鄭元周室長はとても驚き、これから何が起きるのかお父様に尋ねましたが、お父様は「あなたは知らなくていい。中国に行けば分かる」とおっしゃるだけでした。そして、中国に着いて初めて、北朝鮮に入ることを知らされたのです。
その瞬間、鄭元周室長は悟ったことがあったそうです。ハワイにいる間、真の父母様は毎日、深く祈られ、そのごようすは、ふだんとは全く違ったそうです。その深刻な祈りが、北朝鮮訪問のためだったのだと分かったのです。
同行するメンバーにも緊張が走りました。朴普熙先生(36双)が当時のようすを詳しく証してくださいましたが、共に入国する者たちは、「ああ、これで命が尽きるかもしれない。それでも、私は真の父母様と共に行くのか!」と自問自答し、腹をくくっていったのです。

天に対する絶対信仰、絶対愛、絶対服従の力の偉大さ

一九五八年に、真のお父様は崔奉春宣教師を日本に送ってくださいました。当時、そのことを韓国の食口たちは知りませんでした。お父様は崔奉春宣教師と甲寺(忠清南道)で過ごし、裏山の小道を歩きながら、「あなたはこれから日本に行くんだ」と、突然告げられたのです。
日本と韓国は一九六五年に国交が正常化されました。ですから、一九五八年当時、日本に行くという発想は誰にもありませんでした。日本に渡るには危険が伴うことは明らかでした。それでも、真のお父様は天の摂理の将来を見据え、宣教師を送ることを決断されたのです。
崔奉春宣教師は、真のお父様への絶対信仰を貫き、「はい、分かりました。命を懸けて行ってまいります」と即答しました。「なぜ、行かないといけないのですか?」「今、日本に行くことは難しいです」などといった言葉は一切、発することなく、「はい!」と返事をして、そのまま渡航準備に取りかかったのです。
この一人の宣教師によって日本開拓が始まり、現在、六十二周年を迎え、現場の指導者だけでも、これほどの数になりました。たった一人であっても、その天に対する絶対信仰、絶対愛、絶対服従の力があれば、いかに大きな事を成すことができるのかということを、私たちはよく理解しなければなりません。
皆様は、リーダーです。リーダーは、どんなに厳しい状況、環境に置かれていたとしても、天の父母様と真の父母様の願いに従っていかなければなりません。そのように行動した瞬間から、天の役事が始まるのです。
ここにいる先輩家庭の皆様は、崔奉春宣教師と同じ心情を抱いて、今日まで歩んでこられました。だからこそ、私たちがこの場にいることができるのです。本当に感謝で胸がいっぱいです。

父の国・韓国と母の国・日本の一体化を願い続けてこられた真の父母様

日本は韓国にとって一番の怨讐国家です。そのような国を最も愛してくださったのが真の父母様です。普通に考えれば、自国の怨讐国家のために、これほどの愛を投入できる方がいるでしょうか。
日本は真の父母様によって、摂理の中心を担う母の国として立てられました。そして、韓国は父の国、米国は長男の国、台湾は長女の国というように摂理的位置がはっきりと定められ、子女の国である世界の国々を導いていく役割が与えられたのです。そして、真の父母様は、父母の国である韓国と日本が一つにならなければならないと、事あるごとに訴えてこられました。真の父母様に侍っている指導者の皆様は、心の中で両国はすでに一つの国になっているでしょう。
家庭では、父親と母親が一つになっていなければ、子供たちが不安になります。親がけんかをしたり、不平不満を言い合ったりする姿を見てばかりいるのに、子供たちが幸せになるということは、ありえません。父母が一つになってこそ、子供たちは幸せになれるのです。
父の国・韓国と母の国・日本が一つになることによって、世界に平和が訪れます。両国が互いに尊敬し合い、愛で一つになった父母の国になれば、天と真の父母様が願われる平和世界が間違いなく現れると確信します。真のお母様もそのように願い、韓日一体化を何度も強調されました。そして、ある面では韓国以上に日本を愛してくださっているのです。

摂理の進展を急ぎ、不眠不休で歩まれる真のお母様

私たちは今、第二次七年路程を歩んでいます。すでに一年目が終わろうとしていますが、コロナパンデミックによって、世界的、国家的な活動はずっと制限されてきました。日本国内でも大規模な集会を開くことができずにいました。
そのような中、真のお母様は摂理の進展を遅らせてはならないと固く決意し、ここ二年間で、約二百の大会を行われました。先ほど、李成萬副会長が代表報告祈祷の中で、お母様がこれまで、日本で百七十一回の講演をなさり、精誠と愛を尽くされたと述べましたが、この二年で、インターネットを駆使しながら、国家的リーダーたちが集う大会を二百回も主宰されたのです。
その数を考えても、真のお母様が摂理をどれほど急いでおられるのかが分かります。〝一日を千年のごとく〟という言葉がありますが、お母様は正にそのように全力を投入しておられるのです。
尹煐鎬・世界本部本部長と鄭元周室長から、時々、真のお母様のごようすを伺いますが、お母様は深刻な案件を抱えられたときは、一睡もされないことがあるそうです。これが、私たちが尊敬してやまない、親の姿です。親が一日中、休みなく働き、夜に寝ることもできない状況の中、私たちは日本に責任を持つ指導者として、この国を守るためにどんな歩みをしてきたでしょうか。
毎週、真のお母様が主宰される大会が開催されると、その環境に慣れてしまい、緊張感が薄れてしまうことはないでしょうか。その場に臨んでおられるお母様の心情、事情、願いをよく理解しなければなりません。
私たちは、真のお母様がとりわけ強調しておられる天寶家庭の勝利のために全身全霊を注がなければなりません。
幸い、日本は天寶家庭が二千家庭を超えました。八月頃にそれを達成したのですが、そのとき、私は真のお母様に手紙を書いてお送りしました。それは、各地区の勝利家庭数などを詳細に書いたこともあり、とても長い文章になってしまいました。
後日、尹煐鎬本部長から電話がありました。メールのやりとりは頻繁にするのですが、電話が来ることはとても珍しいことでした。尹煐鎬本部長が、私の手紙を真のお母様に読んでさしあげたところ、とてもお喜びになったので、すぐに伝えなければと思い、電話をしてくださったというのです。
皆様、真のお母様は天寶家庭の勝利を切実に願っておられます。現場がどんなに厳しく難しい状況にあったとしても、リーダーは、そこに引きずられてはいけません。〝私の地区、教区、教会は、必ず突破する!〟という気概を持たなければならないのです。

神氏族メシヤを勝利した天寶家庭こそ、天一国の民

一九四五年に韓国は日本の植民地支配から解放されました。四十年に及ぶ日帝時代において、韓国の国民はどれほど苦労し、悔し涙を流したでしょうか。
真のお父様は、同胞たちの心の痛みを抱えながら、日本に約二年六か月間、留学されました。その間、日本の人々のために尽くし、真理を探求していかれたのです。そのようにして、「神様と人間の関係は親子である」と解き明かされたのです。
真理の中の真理が、日本の地において探し出されました。その恩恵を受け、日本の家庭連合は、世界の家庭連合の中でいちばん強固な組織になっているのかもしれません。日本家庭連合は、私たちの力で発展したのではありません。真のお父様、真のお母様の精誠と力によって導かれ、私たちが現在、ここにいることができるのです。
六千年に及ぶ神の復帰摂理歴史において、一九四五年から一九五二年までの七年の摂理が、どれほど重要だったでしょうか。そのとき、韓国のキリスト教が真のお父様を受け入れていたとしたら、復帰摂理を全て収拾できたのです。しかし、韓国のキリスト教は、お父様と一つになることはできませんでした。
真のお父様は、一九五三年から七年間の苦労の路程を乗り越えて、一九六〇年、真のお母様を迎えて聖婚されました。家庭連合の核心は、真の父母様の存在ですから、真の父母様のご聖婚によって、家庭連合の歴史が本格的にスタートしたと言えます。
人が六十歳を迎えると還暦のお祝いをします。ご聖婚から六十年を経た、正に〝家庭連合の還暦〟と言える二〇二〇年を越え、二〇二一年を迎えたとき、真のお母様は、「新天新地の出発である」と語られました。
二〇一三年から二〇二〇年までの第一次七年路程において、真のお母様は、侍墓生活三年を土台として世界巡回をなさり、四年間で七か国の復帰、七つの宗教の復帰を果たされました。そして、大陸復帰の基盤を整え、天一国安着を宣布されたのです。
皆様、国が成り立つには、国民が必要でしょう。天一国に入る民は、神氏族メシヤを勝利した天寶家庭です。真のお母様と共に新天新地を築いていくこの時、日本の全ての祝福家庭が天寶家庭として勝利できるように精誠の限りを尽くしてまいりましょう。

最後に、真のお父様が強調された内容をお伝えします。
サタンは頭が良く、賢いので、楽な道を好み、苦労の道を行こうとしません。だからこそ、神様は苦労の多い所にいらっしゃいます。そこで役事をなさるのです。真のお父様、真のお母様の生涯は、いばら道でした。その困難な道にこそ神様が共にいらっしゃるからです。
母の国・日本のリーダーの皆様は、神様が共にあられる苦労の道を避けることなく、突き進んでくださるようお願いします。
六十二周年を記念するこの一日を通して、いま一度、み旨に向かう決意を新たにしましょう。ビジョン二〇二七勝利の鍵を握る二〇二二年が、どんなに困難な道のりになったとしても、その場に天の父母様、真の父母様がいらっしゃると思いながら乗り越えてまいりましょう。
ありがとうございました。

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