まず、三人の信仰の子女を立てましょう

日本語

八月四日から二十六日にかけて千葉中央修練所(千葉市花見川区)で開催された「第八期 孝情天寶二十一日修錬会」で、八月二十五日、天の父母様聖会の方相逸・神日本大陸会長夫妻がメッセージを語りました。方大陸会長夫妻は、参加している多くの二世圏、三世圏の若者たちに、天の父母様(神様)と「原理」、自分の両親がいかに貴いかを訴えました。(文責・編集部)

二十一日修錬生の皆さん、本当にお疲れさまです。
私は日本に来て、二十三年がたちました。今、先に妻が話しましたが、私は毎日、「(日本語の)発音がおかしい」とか「間違っている」とか厳しく指摘を受けています。(笑い) 妻が教えてくれるのはありがたいのですが、それだけでなく、家に帰ると、六番目の子女である高一の娘が、「お父さん、まだ、発音がおかしいよ。あいうえお、かきくけこ、って言ってみて」と言うのです。これはもう、何年たっても、韓国人ですから、日本語の発音を完璧にはできませんね。
皆さん、「顯進様」と「亨進様」と言ってみてください。これは、日本の皆さんは、なかなか区別できませんよね。この発音は、日本人に二十年、教えても難しいのです。
私が、「頭、痛い」と言ったら、娘が、「お父さん、今の違うよ。『あだま』じゃなくて、『あたま』だよ。それは目玉の『だ』だよ」と言うのです。韓国人にとっては、頭の「た」も、目玉の「だ」も同じなのです。ですから、皆さん、同じように使いますから、ご理解のほど、よろしくお願いします。(笑い)

日本に来て悟った、相対者は
神様のような存在であること

私が日本に来て、初めて赴任したのが、福島県の会津若松家庭教会です。四十人くらいの小さな教会でした。
日本に来る前に、妻は十年ほど韓国で一緒に暮らしていたので、韓国語が上手でした。ですから最初、日本語が一言も分からなかった私は、いつも妻を伴って活動したのです。妻が見えないと不安になりました。妻が隣にいると安心なのです。妻がトイレに行って見えなくなろうものなら、もう、トイレの入り口まで行って待っていました。(笑い)
赤ん坊は、お母さんがそばにいるときが幸せですね。ひよこのように、お母さんにくっついています。私は二十三年前、初めの六か月くらいは、ひよこのようだったのです。
そのとき悟ったことは、天の父母様、真の父母様の百倍、千倍以上、私を守ってくれているのが、妻だということです。これは、本当です。真の父母様はメシヤなのですが、しばらく遠くにいらっしゃっても不安にはなりませんでした。ところが、妻が一瞬でも目の前から消えたら、不安になったのです。
ですから、見えない神様よりも、見える神様(相対者)が大切だと感じたのです。説明するまでもないと思いますが、当然、天の父母様、真の父母様がいらっしゃらなければ相対者も存在しませんから、天の父母様、真の父母様が何よりも大切であることは言うまでもありませんね。
この話を妻にすると、妻も韓国で十年暮らしたとき、同じことを感じたというのです。「本当にあなたがいないと不安だった。神様のような存在だった。真の父母様よりも大切に感じられた」と話していました。(拍手)
天の父母様も、真の父母様も、実際、いつもそのように感じ合っている夫婦をつくりたかったのです。アダムとエバがそのような夫婦になることを願っておられました。「こんなに幸せな姿で、素晴らしいな」と、神様も共に喜ばれるのです。
私が韓国にいるときは、妻に対して、そこまで考えられませんでした。ただ、「真の父母様から頂いた祝福を心から感謝いたします」という思いだけでした。自分の相対者が神様のような存在だとは思っていなかったのです。
日本に来て、自分が困ったときに、「ああ、この方(相対者)が神様だったのだな」と分かりました。
皆さんも、今はまだ、皆さんのご両親がどれほど偉大な方々なのか、分からないでしょう。きょうは、三万双、三十六万双の祝福記念日(8月25日)ですね。三万双、三十六万双家庭の子女で、きょう、親に電話をした人、手を挙げてください。
皆さん、親に連絡しなければなりません。「お父さん、お母さん、きょうは祝福記念日ですね。おめでとうございます。修錬会が終わったら帰りますから、そのときお祝いをしましょう。お父さん、お母さんのおかげで、私はこの場にいます」と、感謝しなければならないでしょう。

皆さんがこの修錬会で学んだ「原理」は、家庭連合だけの「原理」ではありません。このみ言は全人類が学ばなければならないものです。このみ言は、人間の行くべき道、人生の目的、どのように生きて、どのように霊界に行くべきか、全てを教えてくれるのです。
太初に人間を創造された神様は、一体どのようなお方か。このことを、しっかりと知らなければなりません。
神様は見えないので、ご自身の代わりに地上に送ってくださった方が真の父母様です。皆さんも聞いたと思いますが、霊界に行って神様を探しても、神様は見えません。神様は、真の父母様のお姿で出てこられるそうです。そのように、真のお父様が教えてくださいました。
神様が見えたら、大変なことです。りっぱな神様が見えたら、皆、自分のものにしたいと、独占しようと思うのです。神様の全てを自分のものにしようとして、分け与えようとしません。神様をつかめば、全てのことが可能になるからです。
同じように、真の父母様をつかんだら、何でもできます。「真の父母様と一つになれば、できないことはない」と言いますね。真の父母様にはそのような貴い価値があるのです。

夫、妻、両親、子女の中に
神様が見えなければならない

皆さんは、皆さんの両親が祝福を受けて生まれてきました。祝福を下さった真の父母様には毎日、お会いすることはできません。ただ、お写真を見ながら敬礼するだけですね。それでは、毎日会うのは誰か? それが、皆さんの両親です。
皆さんの中には、両親が教会活動ばかりして、家にいなくて寂しかったと、親に文句を言う人もいることでしょう。しかし、皆さんの親がどのような心情で歩んできたか考えてみましたか?
皆さん、この修錬会に来て、良かったですか? これは、お金儲けを学ぶ修錬会ではありません。皆さんが二十一日修錬会に参加したら、「天の父母様とは、誰なのか?」「真の父母様とは、いったい誰なのか?」「私の親は、いったい誰なのか?」を知るのです。
真のお父様は、「自分の奥さんを見て、そこに神様が見えないと、まだ愛していない」とおっしゃいました。同様に、自分の夫を見て、そこに神様が見えないと、まだ夫を愛しているとは言えないということです。
そして、親が子供の目を見たときに、子供の目の中に神様が見えなければなりません。子供が親を見たときには、親の目の中に神様が見えなければならないのです。真のお父様は、そのように教えてくださいました。
皆さん、どうですか? 親を見たら、鬼に見えますか? (笑い)奥さんの顔を見たら、鬼が出てくる。ご主人の顔を見たら虎が見える。子供を見た瞬間、何か怖い鬼が見える。それでは、真の家庭ではありませんね。
もし皆さんが、自分は親から愛を受けた感じがしないというのであれば、それは、積極的に親に近づかなかったからです。
皆さん、ニュースで見たことがあると思いますが、親は子供を助けるために火事で燃えている家の中にも飛び込むのです。そのような話は歴史の中にたくさんあります。ところがその反対に、子供が親を助けてあげたというのは、あまりありません。
皆さんの親も、皆さんのために命を懸けます。いくら熱い火の中でも関係ありません。それが、皆さんのご両親です。
ですから、きょうこの場に参加している皆さんは、まず皆さんから親に対して孝行をしてください。その思いさえあれば、人数が問題ではありません。そのような思いを持った一人が大切なのです。
人類歴史を変えた方は、たった一人のメシヤです。イエス様はお一人で人類のために命を懸けられました。ですから、今でもイエス様を慕い、頭を下げるのです。孔子も釈迦もムハンマドも、皆、同じような状況でした。一人で始めたのです。
しかし、皆さんにとっては、イエス様よりも、孔子よりも、釈迦よりも、ムハンマドよりも、ご両親が偉大です。皆さんに生命をくれたのは、皆さんのご両親なのです。そのような偉大な親を無視するような雰囲気があってはなりません。
そのような雰囲気があるのなら、それは撤廃しなければならないのです。親に対して、心からの尊敬心を持たなければなりません。親に対する尊敬心が薄れているとすれば、それは私たち家庭連合の最大の危機です。親が何か話したら、「はい。分かりました」と答えて実践するならば、今は理解できなくても、後で必ず分かるときが来ます。

命懸けで私たちを
生んでくださった両親

もう、祝福を受けた方、手を挙げてください。ああ、何人か、いますね。祝福を受けても、子女を持たなければ親の心情が理解できません。子供が生まれれば、この二十一日修錬会に十回、二十回、参加した以上の感動を受けます。
実際、子供を生んで育てることが、どれほど難しいでしょうか。皆さんには、まだ分からないでしょう。
真の父母様は、「子供を生むとき、夫婦で生まなければならない」と語られたことがあります。私は、そのみ言を聞いたとき、「これは、どういう意味だろう?」と考えました。
うちの三番目の子供が生まれるとき、病院の超音波検査で、両手の指に障害が見えると言われました。これを聞いたとき、本当に驚き、心配しました。それで妻は、妊娠しているときに、清平の四十日修錬会に二回参加したのです。結果的には、その指の障害はなくなっていました。
しかし妻は、生む前に、病院に行って、また指摘されるのが怖いので、とても病院に行く心情にはなれませんでした。私も、「病院に行かないことにしよう。あなたの体が問題なければ正常に生まれてくるから、絶対に大丈夫だ」と慰めて、安心させ、いい助産婦を探したのです。
そして、ある助産婦さんが在日の方で、七十八歳でした。日本でずっと看護師をしてきたのですが、なんと二万人の赤ちゃんを取り上げてきたというのです。その経験から、妊婦のおなかを触るだけで、赤ちゃんに障害があるかないかが分かるということでした。
私たちは、そのような噂を聞いて、そのおばあさんのところに訪ねていきました。すると、おばあさんは、私の妻に、横になりなさいと言って、目を閉じておなかを触り始めたのです。そして、「ああ、この子は元気です。ものすごく元気だから、大丈夫よ」と言ってくれました。
それで、私たちは病院で生むより、この助産院がいいと思って、そこで生むことにしました。この助産院は、このおばあさんと少し年上のご主人のふたりでやっていました。
そこに行って、私は、「私は教会の牧師なんですが、私の先生から、子供を生むときは一人で生むのではなくて、ふたりで力を合わせて生まなければならないと教えていただきました。ですから、私も一緒に入っていいですか?」と話しました。
すると、「その先生とは誰ですか?」と聞いてきたので、私は「文鮮明先生です」と答えました。
この方々は、仕事一筋なので、真のお父様のことは知りませんでしたが、「ああ、そんな宗教があるんですね。その先生の言われることは正しいですよ。子供は絶対に女性だけで生むものではない。男性と一緒に生まなければなりません。その先生はすごいですね。一度、お会いしたいです」と話すのです。
そして私が、「子供を生むときに、ろうそくをつけてお祈りしなければなりません」と話したら、「ええ、どうぞ、どうぞやってください」と言うのです。私がそのおばあさんの横でお祈りをすると、「いや、やはり牧師さんですね。素晴らしい祈りです」と賛美してくれるのです。
陣痛が始まって、妻が私の手を握っていたのですが、その力はどれほど強いことでしょうか。私は、男性より女性のほうがよっぽど力が強いということが分かりました。私の指が折れそうなくらい強く私の手を握ってくるのです。子供を生む前に私の手がちぎれてしまいそうでした。
この体験を通して、「ああ、やはり子供はふたりで生むべきものだな」と思いました。このようにして生まれた三番目の子供は、特別に深い信仰を持っています。
私が皆さんに何を話したいかというと、結局、皆さんの親が神様なのです。見える神様です。そのくらいの力が投入されて皆さんは生まれてきました。
現代は病院があるので、何かあってもある程度は助かるのですが、病院がなかった時代には、文字どおり母親は命懸けでした。子供を一人生むときに命が危ないのです。
皆さん一人一人が生まれるときに、皆さんの親は神様に負けないくらい皆さんを愛し、全てを投入しました。
皆さんの中には、「いや、自分の親は、そんなに自分に対して投入していないように感じるんですけどね」と言う人もいるかもしれません。しかし、そうではないのです。親は、どんな親も皆、同じです。
ですから皆さん、親を見て、そこに真の父母様を見なければなりません。親を無視して、真の父母様だけに向かっていく? それは、本当の信仰ではありません。皆さんの家庭が幸せになったら、真の父母様は、「よくやった。本当にありがたい」と言われるのです。天の父母様も同じです。
そして、皆さんが親と一つになって、今、教会に通っていない兄弟姉妹たちにみ言を伝えるのです。いいもの、いいことは自慢しなければなりません。いいものを、自分のポケットの中にだけ、しまっておくのですか?
家族が一つになって、家族が幸せになれば、他のことは自動的についてきます。神様をつかめば、何でもついてきます。それと同じことです。真の父母様をつかんだら、何でもできます。自分の親をつかんだら、何でもできるのです。そのような伝統を、私たちはつくっていかなければなりません。

真のお父様が教えてくださった
家庭出発前の原理原則

先ほど、イエス様以上にりっぱな方が、誰だと言いましたか? (「親です」)そうです。皆さんの親です。親を絶対に無視してはいけません。親のために生きるのです。
これまでに、親の愛が感じられず、いろいろと寂しいことがあった人もいることでしょう。皆さんの両親が教会のために全面的に投入したのも、神様が皆さんを愛し、守ってくれると思って全力投入したのです。皆さんのことを考えていなかったのではありません。
皆さんの周囲の、教会に来ていない兄弟姉妹の中には、そのような寂しさを感じている人がいます。
この第八期二十一日修錬会に参加した皆さんが、恵みをたくさん受けたのであれば、基本的に必ず三人は伝道しなければなりません。祝福二世でも、信仰二世でも、祝福を受ける前に、信仰の子女を三人立てるのです。
全知全能の神様は、初めに天使世界を造られ、三人の天使長を立てられました。後にアダム・エバを創造されるときに、守ってくれる存在が必要だからです。それは、信仰の子女の立場です。
ですから、皆さんが祝福を受けて、家庭を出発し、子供を生むときには、三人の信仰の子女が必ず必要です。それは、真のお父様が語られた、原理原則です。私たちは赤信号で止まり、青信号で進みます。そのような決まりがあるからです。自分の信仰の子女三人がいないときに子供を生んだら、それは赤信号で進むようなものです。ですから、信仰の子女を三人立てて、青信号になってから進まなければならないのです。
それを皆さんから模範的に実践しなければなりません。

二十一日修錬会に参加しているのが、このくらいの人数ではいけません。今はコロナ禍で、しかたなくこのようにしていますが、常に何百人が参加しなければなりません。そのような時代が来ます。皆さんが決意すれば、すぐにできます。私たちの時代が来るのです。
イエス様お一人で出発し、二千年たって、今、人類七十八億のうちの約二十四億がクリスチャンになりました。最初は、イエス様お一人だったのです。私たち家庭連合の信徒は一人ではありません。何万、何十万人といます。
ですから、二千年もかかりません。千年もかかりません。五百年もかからないのです。百年で勝負します。神様の国を成すのです。百年もかからないかもしれません。真のお母様は七年路程で勝負しておられるのです。

皆さんは、学校の先生になりたいとか、それぞれの夢を持っていると思いますが、神様の国をつくるためには、それだけでは、だめです。
皆さん、小さい夢ではなくて、大きな夢を持ってください。真の父母様が見られた夢です。真の父母様は、一代で、世界百九十四か国に宣教師を送ってくださいました。全世界にみ言を伝播されたのです。
そのような夢の大きな真の父母様をお迎えして、自分は大学を卒業して会社に勤めればいいとだけ考えて、そこに安着して、それ以上の希望を持たずに行ったり来たりしていて、いいのですか。私たちは、そのような次元の人間ではありません。神様の国を復帰し、神様の世界を復帰しなければならない立場です。

そのような意味で、まず出発点になるのが、信仰の子女三人を立てることです。帰ったら、三人の名前を書き上げてみてください。私たちがこの伝統だけ、しっかり守るならば、皆さんがいる、この時代に神様の国は復帰されます。
うちは、子供が六人います。そのうち、二人が祝福を受けました。それで、私は妻に話しました。私たちの家訓として、皆、六人の子供を生みなさいと。生めよ、ふえよ、です。三人の伝道が難しければ、親も六人の子供を生んだのだから、あなたたちも六人の子供を生みなさいということです。これが、いちばんいいことです。
そのようにして、私たちの夫婦から始まって十一代目の子孫まで行けば、それだけで、日本の人口を超えます。三百三十年たったら、一億二千五百万人を超えるのです。
ですから、皆さん休んでいてください。(笑い) 私たち夫婦がそのように教育して、この日本を守ります。
もし体力的に六人生むことが難しい場合、例えば三人しか生めなければ、三人伝道すればいいのです。もし、一人しか生むことができなければ、五人伝道すればいいでしょう。
皆さんは、まだ家庭を出発して子供を生むというところまでいっていませんから、まず伝道してください。そして、体が丈夫な方は、六人でも、十人でも生んでください。
真のお母様は十四人の子女様をお生みになりました。十四人生まない限りは、お母様のご心情は理解できません。
そのうえ真のお母様は、孝進様、惠進様、興進様、榮進様の四人の子女様を先に霊界に送られたのです。真のお父様も霊界に行かれました。お母様のご心情はいかばかりでしょうか。四人も先に子供が霊界に行ったのです。親の気持ちはどうなるでしょうか。
ですから今、世界の人々は、真のお母様を「平和の母」「唯一なるお母様」と呼ぶのです。そのくらい偉大なるお母様です。
皆さん、「これで二十一日修錬会が終わった。本当に良かった」といって、それだけで終わってはいけません。自分の教会の、来ていない二世たちを訪ねて、「二十一日修錬会に出てみてください」と誘ってください。そこまでできたら、最高です。
自信を持って話をすれば、相手は反応します。力強く証しをしないで、もじもじしていては、誰も来ません。自分の友達に命懸けでぶつかっていってください。そうすれば、絶対に来ます。
皆さんが、信仰の子女三人を立てられるように、私は本部のスタッフの立場で、精いっぱい応援して祈りますから、共に頑張っていきましょう。

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