幸せな結婚をあなたにというサイトで「家庭力アップ講座」の第11講座がアップされていましたので、ご紹介します。
是非ご覧下さい。
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「思いの電車」をやり過ごしましょう
一つの事に集中しようとしても、様々な雑念が入ってきて、集中できなくなることがよくあると思います。雑念がつぎつぎと心の中に入ってきて集中できなくなる様子は、まるで駅に停まってすべての乗客を乗せる電車のようです。乗客でいっぱいになった電車のように、私たちの心も雑念でいっぱいになります。
たとえば、学校で勉強に集中しないといけないのに、昨日先生に怒られたことを思い出して、勉強に集中できなくなることがあります。子供から暴言を吐かれた母親がそれを忘れることができず、その過去の「思いの電車」に乗ったままでいるために、目の前にいる子供を愛せずにいることもそうです。明日の試験に向けて勉強しないといけないのに、試験のことを考えて不安になり、未来の「思いの電車」に乗ったまま、なかなか今集中できなくなることもあります。私たちは普段からそのような「過去」や「未来」という“思いの電車”に乗り続けていて、今すべきことに集中できなくなってしまうのです。今すべきことに集中する代わりに、過去の経験や未来に対する空想と恐れ、そして不安にしっかりととらわれて生きているのです。
これでは、過去を克服することもできず、よりよい未来を創造することもできません。問題は、私たちが知らず知らずのうちにこのような“思いの電車”に乗っていることです。
過去というのは、「今」生きていることを後で見れば「過去」となります。ですから、今をどのように生きたかが、私たちの過去を作り上げるのです。「今」を一生懸命生きていれば、私の過去は有意義なものになるでしょう。また「未来」も、今をどのように生きているかによって決定されます。今一生懸命生きていれば、私の未来は希望ある未来として映ることでしょう。
過去や未来の、どちらの“思いの電車”に乗ったとしても、最も重要な場所である「現在」にいないことになります。「現在」という瞬間こそが、私たちには実際的なものなのです。時間は常に「今」があるだけです。もし、このまま“思いの電車”に乗り続けていくならば、その終着駅は幸福ではなく、不幸という駅に着いてしまうかもしれません。
“思いの電車”は過去や未来に対して、恐れ、ねたみ、怒り、憎しみなど、様々な思いをたくさん乗せています。それが、今集中しなければならない現在を見えなくしてしまっているのです。不幸にも、このような考え方こそが私たちの未来を決定しています。しかし私たちは、そのことに気づくこともないまま、過去や未来の“思いの電車”に乗り続けているのです。
しかし、絶望する必要はありません。その騒音はすぐに静かになるでしょう。
“思いの電車”に乗らない方法があるのです。
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