統一教 世界会長 文亨進
<2010夏季 牧会者説教集 P7~15>
食口の皆さん、来週はついに祝福式を迎えてまいりますが、きょうは天国の出発点についてお話ししたいと思います。
いつも私たちは聖書のみ言や『世界経典』のみ言から説教を始めていましたが、きょうは真の父母様のみ言を訓読していきます。
訓読
「神様の最高の傑作品として創られた美しい男性と女性が、神様を中心として愛することができたならば、それは最高の愛であり、超越的な愛なのであって、世俗的な愛ではありません」
(御言選集26巻p.153)
「結婚は男と女の生命が一体になる道です。男と女の血統が混ざることです。結婚を通して歴史が生まれ、ここから国が生まれ、理想世界が始まるのです」
(御言選集297巻p.114~115)
「結婚をする時にも、相手のためにするという考えをもたなくてはなりません。たとえだらしない人だとしても、美人よりもっと愛そうという信念をもつことが原則的な結婚観です」
(御言選集97巻p.321)
真の父母様は夫婦の愛について数多くのみ言を語られています。ところで、現代の多くの人々はこのように考えます。どれほど人を愛したとしても3年間だけだ、と。韓国にそういう言葉があります。3年間だけ深い愛を感じることができたとしても、その後は廃すたれてしまうというのです。
皆さん、これは原理的な観点ではありません。原理的な観点では、アダムとエバが個性を完成して、祝福を受けて、結婚生活をし、そこから天国が始まるというのです。天国が始まる夫婦関係だというのです。ここから家庭が現れ、氏族、民族、国家、世界、天宙が現れるのです。
真のお父様は夫婦の真の愛について数多くのみ言を語られていますが、私はそれを簡単に八段階に整理してみました。夫婦の真の愛の八つの段階です。
一番目は惹かれる段階。二番目の段階は授受作用開始。三番目の段階は成長と発展。四番目の段階は外的一致。五番目の段階は内的一致。六番目はゆだねる段階。七番目の段階は超越。そして八番目の段階が天国です。皆さんは、自分たちの夫婦間にこういう段階があるとは知らなかった、と思うかもしれません。では、それぞれの段階を見ていきましょう。
一番目は、惹かれる段階です。ここでは、単純に肉体的に惹かれることを意味するのではありません。きれいだとかいうことだけでなく、祝福を受けた相手に対してまだ発見できていない神秘的な何かがあり、それを知りたいということで惹かれるのです。相手との関係を続けていきたいと願う、初めの段階だと見ることができます。また、われわれがもともと持っていた期待も、この段階にはまだあります。この段階では先入観が強く作用します。
次に、授受作用が始まる段階です。祝福を受けたあと、相手との授受作用が始まるのです。授受作用をしながら相手が持っている、自分とは違う習慣、考えを、発見し始めます。授受作用しながら、自分と同じ内容も発見し、それと同時に同じではない部分も発見し始めるのです。この段階では、お互いに違うことを期待し、考えるために、相手を批判的に評価してしまう可能性がとても高いです。二人の中でも、片方は、女性は仕事をしなければならないと言い、もう一方は、女性は家にいなくてはいけないと言います。また片方は、われわれの家庭のためにお金をたくさん稼がないといけないと言い、もう一方は、われわれはたくさん寄付をしないといけないと言います。また片方は自分たちの喜びを求めなくてはいけないと言い、一方は、神様、父母様に喜びをお捧げしなくてはいけないと言います。
このようにして授受作用の中で葛藤が生まれるのです。授受作用の中でお互いの違うところを発見し始める。それと同時に、お互いがすべて合わないという結論を出してしまう可能性が、この二番目の段階にはあるのです。ここで多くの人たちが失敗します。祝福を壊してしまうことが、この二番目の段階で起こるのです。
しかし、われわれは次のことを忘れてはいけません。祝福結婚による夫婦の関係は、常に変わるのです。ですからこの段階では、そのままあきらめてしまうのではなく、重要なことは、われわれが開かれた心で忍耐心を持ちながら、相手を理解しようと努めることです。
私が祝福を受けた時、私のお姉さんは、次のような良い知恵を下さいました。「もし妻とけんかをしたなら、その日に解決しなくてはいけない、翌日まで延ばしてはいけない」。私はそれをいつも実践しています。お姉さんにとても感謝しています。その日に解決すれば、夫婦が本当に「win-win」の関係を築けるような授受作用がなされるのです。
天国の出発点 | 世界基督教統一神霊協会(統一教会) 公式説教ブログより引用しました。
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