7月8日、東京キララ社から出版された写真集を紹介します。これは今年の2月に韓国で挙行された天宙祝福式を取材した写真集。
タイトルは英語のみ、日本語はない。日本語に訳すと「世界規模の結婚式」か...
表紙は金で頭文字 WWWと刻まれている。WWWを見るとインターネットのURLの頭の3文字、WWWを連想させる。こちらはWORLD WIDE WEBの略だ。この世界に張り巡らされた情報の網が人間社会を変化させつつあるように世界の国と民族を結ぶ交叉祝福のネットワークも何十年の時を経ると人類社会を根底から変化させるに違いない。
いっさい説明文はない。淡々と時系列データのごとくに写真が並べられている。画像にすべてを語らせるということか。不連続のドキュメンタリーのようだ。文字は最後のページに1200字ほど(原稿用紙3枚分)あるが、それはこの写真集を出版した東京キララ社の代表、中村保夫氏による写真集製作・出版にいたるエピローグだ。韓国語、英語に翻訳されて3ページ分。
それによると教会広報から取り付けた3つの条件があったという。それは『統一教会および合同結婚式を肯定も否定もしないこと、統一教会側からの検閲がないこと、東京キララ社のテイストで自由に作らせてもらうこと』だったそうだ。キャプション(写真の説明文)を控えたのもそのスタンスを守るためか。
この写真集にはとにかく大勢の人が映っている。カップルが2500組、5000人、参列者が約1万人のイベントだから当然といえば当然なのだが、プロのカメラマンが切り取った表情の数々に嘘偽りはない。ここでは表情のある写真の紹介は控えるが(本当はこの表情がこの写真集の真価なのだ)、これだけの人とそれだけの数の表情を集めた写真集はめずらしい。是非実際に手に取って見て頂きたい。とにかく人が主役だ(もちろん式典の主役は神様と父母様とカップルだが)。式典の記念公演を演じる若者たちの表情。結婚式に臨むカップルの表情、意外に年配のカップルが多かったということをこの写真集を見て発見した。教会員でない人々に見て欲しいし、いや是非見せたいと思った。
最後にこの写真では様々な人物を発見できる。あ、ミリンゴ(大司教)夫妻があそこに、あの長老がここに、会長夫妻がここに、などと…まるで「ウォーリーを探せ」のように楽しめた。
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