成功の鍵は『まず与える』こと
時々科学は統一原理に従った真の生き方を追求する統一戦士に力ある武器を与えてくれる。
ペンシルベニア大学ファートン校の経営学教授であるアダム・グラント氏はサイエンティフィック・アメリカン紙とのインタビューでこう主張した、『成功の秘密は与えることです、奪うことではありません。』 またグラント教授は『最も成功している人は「奪う人taker」ではなくむしろ「与える人giver」である』という自身の研究に基づく同タイトルの本を2013年4月9日に出版した。
グラント教授の発見はまさに「人は『他の為に生きる』ときに幸福を見出す」という統一運動の基本的理念を裏書きするものと言える。 →*サイエンティフィック・アメリカンの記事【英語】
統一教会(世界平和統一家庭連合)の独創的な教えである統一原理は『先に与える』価値を称揚する。
個人の人生の目的は公的な目的と一致すること。統一教会は事業体として地上天国建設に向かって努力している。グラント教授の研究結果は「他に与えるものが成功者である」という考えを持つ統一教会や他の宗教団体の主張を学術的立場から肯定するものと言える。
アメリカ文化では、成功者は先に出るためには手段を選ばず何でもする人とみなされてきた。多くのアメリカ人は成功者について、他者から取れるだけ取ることの必要性を賞賛する人だと信じている、とサイエンティフィック・アメリカン誌のインタビュアー、ゲアレス・クックは言う。『だってもし寛大でありすぎると、抜け目ない他者につけ込まれるかもしれない。そして結局、自分の目標に向かうための時間とエネルギーを浪費して終わり…ということになるでしょう。』
グラント教授は「人は先ず成功してから、他者に還元する」という思い込みを疑問視する。彼が証明したかったのは「先に与えることが実際の所、後々の成功に導く」ということだ。
教授は学術調査から、この仮説を証明する証拠をいくつか見つけた。彼はあらかじめ同僚や顧客にたいする関わり方について入念な聞きとり調査をしておいた数百人の営業マンの売上実績を追跡していったのだ。そして実績の高い優秀な営業マンは”与える者(giver)”-つまり他者のことを思いやる強い関心を持った者であることを発見した。 そういう人達は顧客から厚い信頼と支援を受けるのだ。彼が異なる様々な分野で行った調査の結果も基本的に同じパターン、つまり最も優秀な人は他の人のためを思う者であることを示したのだ。
『純粋に“与える人”であることは時に他人に利用されたり、与えるだけで終わることもあるんです』とグラント教授は言う『最も売り上げ実績の少ない人たちも、同僚や顧客本位に熱心であることもわかりました。実際に、様々な業種にわたる調査から“与える人”は極端に実績のいい人か、極端に良くない人の内に大きな比率を占めていました。』
では、どうすれば与えながら失敗せずに成功するにはどうすれば良いのかというインタビュアーの問いにグラント教授は「それは、戦略の問題だ」と答える。「“与える人(giver)”として成功するか、燃え尽きてしまうかの違いは、燃え尽きてしまう人はやみくもに他者に与えようとして長い目で見た時に自分自身を疲弊させて終わるのだが、うまくやる人は自分の事情も考慮しながら、余力を残している、これによって長い目で見た時“与え続けることが出来る”という結果をもたらしている。端的にいえば『いつでもすべての人に与え続ける』か『コンスタントに多くの人(すべての人ではなく)に与え続ける』かの違いです。
訳Harikawa
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